契約前の確認

フランチャイズ契約書のチェックポイント|違約金・更新・撤退費用の確認方法

公式情報をもとに編集/2026年9月15日更新

契約前は、加盟金だけでなく毎月の費用・営業上の制約・中途解約・終了後の義務まで書面で確認します。契約書、別紙、情報開示書面をそろえ、同じ条件で候補を比較するための8項目をまとめました。

契約書だけでなく、別紙と開示書面も受け取る

本部から、加盟契約書案、料金表、別紙・運営規程、情報開示書面を受け取ります。別紙が契約の一部なら、本文だけを読んでも支払いと義務の全体は分かりません。資料の日付と版もそろえて保存してください。

中小小売商業振興法の開示義務は、同法の特定連鎖化事業に該当する場合のものです。すべての業種で同じ法律上の義務があると扱わず、対象外でも重要な条件を書面で確認しましょう。中小企業庁の説明 ↗

加盟前に確認したい8項目

項目書面で確認する内容
最初に払うお金加盟金・保証金・研修費の内訳、支払日、返還条件
毎月の費用ロイヤリティの計算対象、最低額、広告・システム費、改定条件
営業上の制約営業時間、定休日、仕入先、価格、設備更新への対応
商圏・出店近隣への直営店・加盟店の出店条件、独占権の範囲
本部の支援研修日数、開業後の訪問・相談、費用に含まれる範囲
期間・更新契約年数、自動更新、更新料、更新しない場合の通知期限
中途解約予告期間、違約金の計算方法、残りの支払い、終了時の作業
終了後・承継競業避止の期間・地域・業種、第三者への譲渡、本部の承諾

これは比較用の確認表です。記載の有無だけで、契約条件の適法性や有利・不利を判定するものではありません。「担当者に聞いた」だけでなく、どの条項に書かれているかを残します。

違約金は「何か月分」より計算対象を見る

たとえば「ロイヤリティの6か月分」という仮の条件でも、月額5万円なら30万円、月額10万円なら60万円です。直近月、過去の平均、最低額のどれを使うのかで金額が変わります。これは算数の例で、相場や有効な違約金の上限を示すものではありません。

公正取引委員会は、中途解約の条件を契約上明確にし、募集時に十分説明することが望ましいとしています。フランチャイズ・ガイドライン ↗

加盟を判断する前に「開業6か月後に終了する場合」「更新せず満了する場合」の2通りで、請求項目を出してもらうと見落としを減らせます。

やめるときのお金は、違約金だけではない

賃貸借やリースは、本部との加盟契約とは別の契約です。加盟契約が終了しても、店舗の賃料や設備の支払いが同時になくなるとは限りません。

  • 本部への精算:違約金、未払い費用、返還される保証金
  • 物件の精算:賃貸借の解約予告、原状回復、敷金の精算
  • 設備・在庫:リース残額、返却・撤去、在庫の買取条件
  • 営業の終了:看板撤去、顧客・予約の引継ぎ、ウェブ掲載の終了

計算は「必要な支払いの合計−戻る金額」で整理し、戻る時期も確認します。保証金の返還が後日なら、差額以上の現金を先に用意する場合があります。

売上予測と支援の説明を、契約の約束と分ける

説明会のモデル収益が、そのまま自分の店舗の利益を約束するとは限りません。地域・面積・営業時間・人件費・オーナーの稼働時間を聞き、自分の条件との差を書き出します。

「集客支援あり」なら、広告費は誰が払い、何を何回行うのかまで確認します。面談時の特別な約束があるなら、契約書や合意書で確認できる形にしてもらいます。収益モデルの読み方毎月の費用の確認方法も合わせて使ってください。

本部にそのまま送れる確認文

加盟検討のため、契約書案と別紙、料金表、情報開示書面をご提供ください。初期費用・毎月の支払い・中途解約・更新しない場合の費用を確認したく、該当条項と計算例もお願いします。面談で伺った支援内容が、どの書面に記載されているかも教えてください。

候補ごとに同じ質問を送り、回答を並べます。資料の不足と条件の悪さは別です。未回答の項目を0円・制約なしと補って比較しないでください。

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よくある質問

契約した後でもクーリングオフできますか?

JFAは、フランチャイズ契約を事業者間の契約として、クーリングオフの対象外と説明しています。「後から取り消せばよい」と考えて署名・入金しないことが大切です。個別の解約・取消しの可否は契約と事情によるため、既に争いがある場合は弁護士に相談してください。JFA・フランチャイズQ&A ↗

加盟金は返してもらえますか?

加盟金・申込金・保証金は名称だけで返還の有無を判断できません。支払う前に、返還条件、控除額、返還時期を確認してください。

情報開示書面と契約書が違ったら?

署名前に相違点を本部へ確認し、訂正版や合意内容を受け取ります。口頭で「大丈夫」と言われただけで相違を残さないようにします。

法人の追加出店でも確認は必要ですか?

必要です。店舗追加時の条件、他事業との競業制限、法人代表者の保証、事業譲渡の条件など、既存事業への影響も確認します。法人参入の確認項目へ進めます。

参考にした公式情報

条件を確かめながら、候補を探す。

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